薄毛治療・AGA治療は日本中どこでも、一般病院だろうが、AGAクリニックだろうが、どこの病院でも保険が適用されません。
つまり、病院が好きに値段を決められます。
そのため、正常な競争原理の働いている地域では、料金がすごく下がり、薬局で育毛剤を買うよりも安く済みます。
一方、そうでない地域は倍以上の価格で高止まりしています。
また、患者の無知に付け込み、他と変わらない普通の治療を「独自治療」と銘打って高額な治療費を請求する悪徳AGAクリニックもあります。
そうした地域間、病院間の価格差はどんどん広がっている、というのがここ数年30件以上のAGA治療をする病院を見て回った私の実感です。
「地域間」の格差はいかんともしがたいように思えるかもしれませんが、現在はスマホやタブレットがあればテレビ電話診察がしてもらえて薬を郵送してくれる低価格の病院が増えてます。
正しく情報をつかんでいれば、どこにいようと、リーズナブルな費用で高品質の医療が受けられる時代なんです。
そこで、みなさんが「情報弱者」としてボッタクられないよう、よくあるAGA治療別の相場をお教えします。
相場より高ければ、他の病院を探したり、近くになければ、大手のAGA病院にテレビ電話診察してもらうことをオススメします。
*ここでは薄毛≒AGAとしています。
Contents
AGA治療の種類
まず最初にどのようなAGA治療パターンが一般的なのか簡単に紹介します。
AGA治療の種類は大きく、薬による治療と、注射による治療の2種類に分かれます。
薬による治療
大きくは4種類しかありません。
- フィナステリド(商品名プロペシア)
- デュタステリド(商品名ザガーロ)
- ミノキシジル内服薬(通称「ミノタブ」)
- ミノキシジル外用薬(商品名リアップまたはロゲイン)
その内2つは(3と4)、ご覧の通り、同じ成分で剤型が違うだけなので、成分は3種類しかないことになります。
なお、AGAクリニックの中には、薬に病院オリジナルの名前を付けて、独自成分かのように説明し、その分高額な治療費を請求するのが流行っています。
結局は上の3成分が主成分ですので、ダマされないようご注意ください。
薬の処方パターン
これら4種類の薬を組み合わせて処方されますが、良く行われる処方パターンは5種類。
- フィナステリドのみ
- デュタステリドのみ
- フィナステリド+ミノキシジル内服薬
- デュタステリド+ミノキシジル内服薬
- 上記3か4+ミノキシジル外用薬
フィナステリドやデュタステリドは抜け毛を抑える効果、ミノキシジルは発毛を促す効果が期待できると説明され、両方使うと相乗効果があるとして、どこの病院でも薦められます。
ミノキシジルは、日本では外用薬しか認可されていませんが、多くのAGAクリニックでは、内服薬の方が外用薬よりも効果が高いとして優先的に処方します。
なお、デュタステリドは、フィナステリドと同じ種類の薬で、その「強力版」なので、一緒に処方されることはありません。
注射による治療
これは薬より成分が色々あり、バラエティーに富んでいますので、それを理由に値段の幅が薬よりも大きいです。
なお、飲み薬と同じ成分の注射だと安く、成長因子(なぜか「グロースファクター」と英語で言ったりする)やプラセンタ(胎盤エキス)といった、なんだかスゴそうな成分だとベラボウに高額になります。
AGA治療薬の費用相場
それではまず、AGA治療薬による治療費の相場を、先ほど紹介した5パターンでご紹介します。
フィナステリド単剤処方
- 一般病院:初診料・再診料=1,000~2,000円、1か月分薬代=6,000円~8,000円
- AGAクリニック:初診料・再診料=無料、1ヵ月分薬代=3,000円~6,000円
単独処方で最も安いAGAクリニックで3千円ですから、1日100円。高くても200円と言ったところ。
なお、フィナステリドは、一般病院(皮膚科や心療内科など)でも処方してもらえます。
ただ、一般病院の場合、医師会の力が強く、他より安くするなど「抜け駆け」が許されませんので、同地区の病院はどこもほぼ同じ価格です。
結果として、「隣」の病院と競い合っているAGAクリニックの方が安くなります。
初診料・再診料 | 1か月分薬代 | |
一般病院 | 1,000~2,000円 | 6,000~8,000円 |
AGAクリニック | 無料 | 3,000円~6,000円 |
デュタステリド単剤処方
- 一般病院:初診料・再診料=1,000~2,000円、1か月分薬代=8,000円~10,000円
- AGAクリニック:初診料・再診料=無料、1ヵ月分薬代=8,000円~10,000円
デュタステリドの場合、フィナステリドよりも数千円ほど高くなります。
これは効果が高いこともありますが、まだ新しい薬(2016年発売)のためジェネリックがないことが主因です。
初診料・再診料 | 1か月分薬代 | |
一般病院 | 1,000~2,000円 | 8,000~10,000円 |
AGAクリニック | 無料 | 8,000~10,000円 |
フィナステリド+ミノキシジル内服薬
- AGAクリニック:1か月の薬代=9,800円~27,000円
- 平均価格帯=2万円
*ミノキシジル内服薬は一般病院では処方してもらえません。
フィナステリド単独(3千円~6千円)と比べると、一気に価格が上がります。
これは、一般に、ミノキシジル内服薬、通称ミノタブが日本では承認されておらず、病院の個人輸入となるため高額になりがちなんだとか。
なお、この組み合わせが最も効果が高いとおすすめしてくる病院が一番多く、「激戦区」と言える処方パターンです。
そのため、2017年頃は最安値でも2万円/月していましたが、新しいAGAクリニックの参入が相次いだことで、5千円以上下がりました。
もしかしたらこの数年でもっと下がるかもしれません。
「狙い目」処方です。
(ちなみに、私もこれ飲んでます)
デュタステリド+ミノキシジル内服薬
- AGAクリニック:1か月の薬代=18,000円~30,000円
*繰り返しますが、ミノキシジル内服薬は一般病院では処方してもらえません。
急に高くなります。
これは、デュタステリドをメインに処方する病院がまだ少なく、クリニック間で価格競争が起こっていないためです。
ちなみに、なぜデュタステリドをメインにしないのか聞いたところ多くの医師は「効果が強い分副作用が多い可能性があるので、まだ様子を見たい」とのこと。
フィナステリド+ミノキシジル内服+ミノキシジル外用薬
- AGAクリニック:16,000円~35,000円
先ほど出てきた「激戦区パターン」にミノキシジルの塗り薬を追加したパターンです。
「できる事はすべてやりたい!」人はこれを選ぶとか。
その分、価格も上がりますが、それでも、先ほどの「デュタステリド+ミノキシジル内服薬」より安くあがる病院が多いです。
ただ、「フィナステリド+ミノキシジル内服薬」の費用差が病院によって大きいように、この処方も病院間でかなり差が出ますので、ボラれないようご注意ください。
メソセラピーの治療費相場
- 1回の注入=2万円~18万円(平均単価=6~7万円)
- 平均総額(6回分)=40万円前後
今度は「注射」による治療の費用です。
薬による治療効果を早める効果があるとされるメソセラピー。その効果は各病院「9割以上」と言ってますが、その分、薬よりもかなり高額です。
1回の注射で2万円から18万円と9倍の開きがあります。
2万円の病院では、ミノキシジルなど内服薬と同じ成分に成長因子を混ぜたものを注入します。
「18万円」の病院は、HARG療法というメソセラピーの元祖みたいなものの進化版で注入するのは成長因子です。
同じ成長因子中心の成分でも5万円くらいでやってくれる所もあるので、HARG療法という「ブランド代」、「安心代」かなという気もします。
ちなみに、一般的に提案される注射回数は1ヵ月に1回で6回ですので、総額で言うと12万円~108万円!となります。
なお、メソセラピーに関しては相場が決められません。なぜなら各病院で成分が違うため同じ土俵で比較できないからです。
それに効果がスゴイ出て満足している人もいるので、100万円取られたら「ボッタクリ!」とは一概に言えません。
ただ、病院の中には、先ほどの「AGA治療薬」と「メソセラピー」を同時に治療した人の効果を「メソセラピー単独」の効果であるかのように説明してくる所があるので注意してください。
「メソセラピーだけの改善率を教えてください」と聞き、具体的な数字が出て来なかったら(改善率を言えない病院は意外と多い)、その病院はやめた方がいいと思います。
それでは、最後にAGAクリニックでの治療費のまとめです。
薬代は1ヵ月分の費用です。
治療法 | 最安値 | 平均価格 |
フィナステリド単剤 | 3千円 | 6千円 |
デュタステリド単剤 | 8千円 | 1万円 |
フィナ+ミノキシジル内服 | 1万円 | 2万円 |
デュタ+ミノキシジル内服 | 1.8万円 | 2.5万円 |
フィナ+ミノキ内服+ミノキ外用 | 1.6万円 | 3万円 |
メソセラピー(6回分) | 12万円 | 40万円 |
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